“ばっかり食べ”のウラにあるもの
●しのさん
最近、子どもの間で“ばっかり食べ”が流行しています。先生は食と子どもの問題をどうお考えですか?
●香川学長
人間は、生きるために大昔から周囲の動植物を手に入れ、上手に栄養を摂って子孫を残してきました。だけど、食を選ぶ能力は、もともと人間に備わっているものじゃないんです。特に、現代は急激に食の環境が変わったのに、上手な食べかたを教えることをほとんどやってこなかったの。
だから若い人は手軽で好きなもの“ばっかり”食べる。偏った食事をすると体の調子が悪くなり、やる気がなくなって勉強にも集中できなくなるんです。本当は若いうちから食の選びかた、栄養の摂りかたをもっと知るべき。私はずっと、生きる基本として“食育”が大事だと言い続けてきたんです。
「四群点数法」って何だ??
●ちひろさん
先生はかつて、「四群点数法」という食べかたを発案されたとお聞きしたのですが、それはどのような食べかたなのですか?
●香川学長
これは、食品を4つの食品群に分けた、栄養バランスの良い食品の選びかたです。これだと、細かいカロリー計算をしなくても、1日に何を、どのくらい食べればいいかが分かるの。
例えば女性なら、1点=80kcalとして計算し、1日の合計が20点(1600kcal)はまず食べるのが基本です。第1群から第3群までを優先的に各3点(計9点)、残りの必要量11点を第4群から摂ればいいの。スポーツやダイエットなどでカロリー量を調節したい時は、体重をみながら第4群を中心に点数を増減します。第1群から第3群までの点数を減らしてはいけません。
この四群点数法を実践すると、食事の過ちで起こる病気は圧倒的に防げるわけ。健康的なダイエットをめざす人にもオススメですよ。

●ちかこさん
流行のにがりを使ったダイエットを実践する子が私の友人にもいるのですが、これはやはり良くないのですか?
●香川学長
そうね。栄養的にどうしても偏ってしまうからね。若い人は適応力があるけれど、体が耐えられなくなって体調を崩す人も多いの。よく、にがりはお通じを良くすると言われるけれど、それなら白米を胚芽米や玄米にするという方法だってあります。今はサプリメントなんかも流行していますね。でも、これも食べものをちゃんと摂っている人がさらに摂る必要はないの。足りない栄養素が補給できることは事実だけど、逆にたくさん摂ればいいというものでもないのです。やはり、栄養はできるだけ自然の食品から摂ることが1番ですよ。
チカラを最大限に発揮してほしいから。
●ちかこさん
私は今、高校生なのですが、今のうちにやっておくべきことは何かありますか?
●香川学長
朝ごはんを必ず食べる習慣をつけてください。人間の体は1日25時間周期。毎日1度、朝にリセットしないとどんどん朝寝坊になっていくの。必ず朝食を食べ、明るい光を浴びること。そうすれば、体はベストコンディションになります。私がこうした話をするのも、すべてはみなさんに将来、能力を最大限に発揮できる人になってほしいから。ぜひ、栄養学を学び、自分で実践して、食の喜びをまわりに広げられる人になってくださいね!
※ここで掲載している文章は実際の一部です。
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