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●東邦大学
理学部生物分子科学科
大島 範子教授 |
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大島範子(おおしま のりこ)
1947年富山県生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業、同大学院修士課程修了。1972年、東邦大学理学部生物学科助手。京都大学で理学博士を取得後、講師、助教授を経て現職に就任。主な著書に『色素細胞』(慶應義塾大学出版会、分担執筆)『改定生物学』(八千代出版、編著)などがある。
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色素細胞による魚の体色変化を探究
ヒラメが体の色(模様)を変化させて上手に隠れることはよく知られている。
実物を見る機会はほとんどないが、写真でも見事な隠れ方に感心させられるほど。
そして、ヒラメ以外にも体色を変えられる魚がたくさんいるという。
そこで今回は、魚の体色変化を研究している東邦大学理学部生物分子科学科の大島範子先生を訪ね、自然界の神秘を科学の視点で解き明かしていただくことにした。
魚は体色の変化で
コミュニケーションする
先生の研究内容をうかがう前提として、魚の体色とその変化について基本的な事柄を教えていただこう。
「まず、体に色がついていること自体の意義として、紫外線からの防御があります。
紫外線は水のなかにも結構入ってきますが、体表に色素を持つことによって効果的に吸収することができるのです。でも、それはすべての生物に共通の意義です。
では、魚に特有の意義は何かというと、体色とその変化が個体間のコミュニケーションや個体および種の存続を図る手段になっていることです」
魚は音声を発することができない。その代わりに体色とその変化によってコミュニケーションを行っているのだという。
「たとえば、自分たちよりも大きな魚が近づいてきて、1匹がそれを察知したら体色を変化させて仲間に危険を知らせます。
それから、体色変化で感情表現もします。同種のオスがテリトリー争いをするようなとき、色を変えて相手を威嚇します。
そして闘いになった場合、負けたほうは黒っぽい色になり、これ以上攻撃しないでというシグナルを出したりもするんです」
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